福島未来会議2

福島県キリスト教連絡会との共催で、2012年3月18日~20日の3日間、福島県猪苗代市にて35歳以下の若者対象の「福島未来会議2」を開催しました。

福島未来会議2 だから、この時代に生まれた。

2012年3月18日~20日の3日間、福島未来会議2を開催しました。

2011年7月に開催した第1回福島未来会議を受け、次なるステップとして、2回目となる「福島未来会議2」を福島県猪苗代市にて開催しました。
福島に貢献したいと願う20歳~30歳代前半の若者たちを中心に全国から約50名が参加し、福島から日本、世界の未来を考える時を持ちました。 外部講師としてウクライナからチェルノブイリ原発事故経験者であるボリス・グリシェンコ牧師をお招きし、放射能への恐れをテーマに語っていただきました。

セッション1

セッション1では、震災の歴史的位置づけとして、聖書に書かれる天地創造から新天新地に至るまでの歴史を振り返り、その中で重要と思える出来事、また人類の歴史を見て神はどのようなことを感じておられるかについて考える時間を持ちました。

時の流れの速度が早まり変化の激しい世界において、これからの世界と私たちの生き方はどうつながるかという、未来会議の大きなテーマであるこの問いかけを受け、未来会議がスタートしました。

セッション2

講師としてお招きした、ボリス・グリシェンコ牧師にお話していただきました。ボリス師は、1986年チェルノブイリ原発事故時、キエフ市で工業エンジニアとして暮らしている時に深刻な内部被爆を経験され、そのことがきっかけとなり人生が変えられました。それまであまり思わしくなかった体調も回復し、内部被爆も数カ月で消滅。その後も被害に遭われた方々のケアや、難病を抱える子どもたちへの支援活動を続けています。

多数の原発事故被害者と関わる中で、人々の心には放射能への強い恐怖心が蔓延しているのを感じたそうです。最低限の知識を身につけながら、間違った情報に惑わされず恐れの奴隷となり支配されない生き方や、苦しみを抱える人に寄り添う生き方について語ってくださいました。

セッション3

セッション3では 神の国のビジョンについて考えました。私たちは、経済や科学に依存し閉鎖的で抑圧的な日本社会の特徴に影響を受けやすい現代に生かされています。しかし、教会に与えられている責任と特権を知り、砂漠が森に変革されることを信じて、からし種の様な私たち一人一人が「小さな愛の種」を蒔いて行くならば、いずれ雨が降り、種は大きく成長するでしょう。

ビジョン実現のためには目的を持つことが大切です。目的地へ到着するために必要な各ステップ、
①スタート「いまどこにいるのか」
②ゴール「どこに行きたいのか」
③方法「どのように目的に地行くか」

についてグループごとに意見を出し合い、福島の未来について考えました。

セッション4

「自分の未来を考える 前編」として、神の国のビジョンのために私たちに与えられている残りの人生を、どう投資していくかについて考えました。人生が80年だとし、それをパズルのピースに例えると29,200P所持していることになります。会議の中心的な参加者である35歳以下のみなさんは、3~4割がすでに完成されています。残りのピースの重たさを認識し、これまでの人生でどんなパズルの絵が完成されてきたかを一人一人が絵に現わしていくワークショップを行いました。

セッション5

「自分の未来を考える 後編」では、私たちが80歳になる時までに周りで起こりえる事柄について考え、残された人生のパズルに何を描いていくかを想像するワークショップを行いました。
「時の流れ」が早くなっている現代社会において、国際情勢、エネルギー、科学・テクノロジー、自然災害、日本社会、親族など、あらゆる状況が確実に変化していきます。それを踏まえたうえでより具体的な臨場感ある未来を想像することは、そこに生きる未来の自分の姿を思い描くための大切なステップとなりました。参加者全員が時間をかけて未来を考え、人生のパズルに描かれるであろう絵を描き、分かち合う時間を持ちました。

セッション6

世界各地で活動する参加者の方々に今それぞれが行っている働きについて話していただき、交友を深めるネットワークタイムを持ちました。
未来を担う若者同士が重荷を分かち合い、励まし合い、祈り合い、共に涙を流し、福島を始め被災地へ関わることに対しての決意や献身を新たにしました。