世界

FVIとの協力関係の中で、海外パートナー団体が行っているプロジェクトをご紹介します。

002 南アジア インド・北部

抑圧された人々、ダリットたちの尊厳回復プログラム 南アジア インド 北部 最貧構想としてあえいでいるダリットの人々。自信と尊厳を失っている彼らと関わり。全ての人を等しく大切にするという愛の世界観によって次世代の人々を育成するラムスラットさんたちの働きを紹介します。

2014年下半期報告/2015年「尊厳回復、郡での広がりと次世代育成2年目へ!」

底辺の人々による底辺の人々の「物語の変革」 地域拡大中!

2014年7月以降、地域リーダーのキショルさんが郡の地域のリーダーたちやそのグループに伝えたいと願った研修には、一緒に3年間研修を受けて、キショルさんが責任をもつ「人と地域の変革」のために立てられた群れのリーダーたちも、講師として関わるようになりました。(写真右)
今までなすがままにされてきた社会慣習やものの見方を、人を本当に生かすものに置き換えたとき、どれほど自分たちが新たにされ、人間としての自信を回復したかを自らの言葉で伝えたいと彼らが願ったからです。
 3年間リーダーの役を引き受けてきた女性たちも、積極的に講師の役に取り組もうと手を上げるようになりました。

カースト制度という社会慣習の歴史と構造の学びを深め、人がどれほど貴い存在として造られたかを伝える聖書と対比して教え、実践を励ましてきたダリット出身のラムスラットさん。この対比を村で教え、共にカーストを超えた慣習を広げようと実践し、仲間を励まし続けたキショルさん。
 4年が経ち、この働きがゆっくりと底辺の人々が実践し、自らその確信を広める主体的なものに転換し始めています。

 長い間、社会慣習のなかで声をあげずに苦闘してきた底辺の人々が「新しいものの見方」「新しい生き方」をするという「人を生かす小さな愛の種」を、日本から応援する隣人の私たちは蒔いてきました。その種は、今、成長させてくださる宇宙万物の創造者によって、底辺の人々自らの活動として、少しずつ根を下ろし、茎が高く太くなり始めました。 すべての人が本来の姿に生かされることを信じた祈りと種まきでの参加が、永遠の実になっていくことを信じて、引き続き、ご支援とお祈りのご参加をよろしくお願いいたします。

2015年 「郡での尊厳回復の広がりと次世代育成 2年目へ!」

2014年のもう一つの大きな展開は「自発的な次世代」の成長でした。この研修で育てられ、使命感を深められてきた青少年の中で20歳前後の学生に成長したリーダーたちが、先輩リーダーたちや女性リーダーたちと共に、自分の暮らす地域を越えて、子どもたちや若者たちに教育の大切さを啓発する働きに加わりたいと研修会の講師に名乗りを上げてくれるほど、訓練を受け、励まされ続けて成長していたのです。(写真右)

 インド人口の半分は25才未満。高等教育を受け始めたこの世代の「世界観」や「生き方」がお互いの尊厳を大切にするものに変われば、数十年で「分断」から「和解と共生」社会へと驚くべき変貌を遂げる可能性があります。

カースト制度という社会慣習の歴史と構造の学びを深め、人がどれほど貴い存在として造られたかを伝える聖書と対比して教え、実践を励ましてきたダリット出身のラムスラットさん。この対比を村で教え、共にカーストを超えた慣習を広げようと実践し、仲間を励まし続けたキショルさん。
4年が経ち、この働きがゆっくりと底辺の人々が実践し、自らその確信を広める主体的なものに転換し始めています。

 2015年は、2014年に引き続き、社会慣習によって抑圧されてきた人々の尊厳回復活動の核となる人々への研修を郡レベルで継続すると共に、底辺から大学、専門学校生に通うまでに成長した若者たちが、自分たちと同じ階層から小・中・高校に通う子どもたちの勉強をみ、生活のさまざまな相談に乗ることで、教育の機会や人としての総合的な成長から外されることがないように支援する主体的な取り組みをさらに強化していきたいと、決意を語ってくれました。
(写真左、グループごとに2015年の活動目標を討論し、記述中)