関係の修復

FVIは、自分が遣わされた場で、神の国を第一に求める者たちのネットワークです。


                    「あなたがたのすることは、ことばによると行ないによるとを問わず、すべて主イエスの名によってなし、主によって父なる神に感謝しなさい。」(コロサイ 3:17)

これまで多くのキリスト者が抱いてきた考え方は、日曜日には教会で奉仕をするが、月曜日から土曜日までは教会とは無関係な俗世で仕事をするというものではなかったでしょうか。牧師や宣教師は聖なる奉仕に携わっていて、信徒は俗社会で聖くない仕事をしているという考えが一般的でした。 ですから、良心的な信徒は、自分の仕事の合間に教会奉仕に励む、自分は俗世で仕事をして資金を稼いでそれを教会の働きのために捧げる、などという考えがありました。これは「聖俗二元論」という非聖書的な間違った考えに基づくものです。

私たち信徒は皆「神の顔の前に」生かされている存在です。聖職者であれ信徒であれ、日曜日であれ週日であれ、イエスを主と告白する者は全て、イエスの名によって神の前に生かされている者です。自分が遣わされている仕事の場がどんな場であっても、そこを神から与えられた聖なる場として奉仕にあたります。

聖俗二元論 教会に入り込んだ嘘の世界観

「イエスの友」は「声なき者の友」です。


                    わたしの名を呼び求めいているわたしの民がみずからへりくだり、
                    いのりをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、
                    わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。(歴代誌下7:14)

社会の崩れを修復してくださるのは創造神ご自身です。このお方はキリストによってご自分と和解した者たちを、和解の使者として派遣されます。FVIが願っていることは、社会を修復するために創造神と人々に仕え、和解のために派遣された者たちが、祈り合い励まし合う場をつくることです。

「イエスの友」は「声なき者の友」です。


                    わたしの名を呼び求めいているわたしの民がみずからへりくだり、
                    いのりをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、
                    わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。(歴代誌下7:14)

現代社会崩壊の根源的な原因は、創造神との関係が崩壊したことから始まっています。その結果として他の色々な「関係」が崩壊してしまいました。社会が修復されるために、FVIに参加する者たちは自分が遣わされた場において自分に与えられた賜物、関係を生かして、4つの領域(創造神、自分自身、周りの人々、自然界との関係)で、イエスの名によって、万物の和解のために行動します。

創造神との関係の修復

日本人の85%が「自分の存在の意味がわからない。」と言っている(ギャラップ調査2006年)なかで、創造神との関係が修復されることによって、かけがえのない存在として創造された「自分」を見出し、このお方と共に生きるようになることが社会崩壊を修復する基礎です。私たちは、自分を含め、人々と創造神との関係が修復されるために奉仕します。創造神こそが、私たちの傷や病を根源的にいやしてくださる方だからです。

自分自身との関係の修復

38%の日本人が、「自分が他の人であればよかった。」と思っており(ギャラップ調査2006年)、一日に100人近くが自殺していると報告されています。私たちは、一人ひとりが自分に与えられた可能性に気付き、自分の存在に感謝し、自信を持って生きるようになるために奉仕します。自分自身との関係が修復されることなしに社会全体が修復されることはあり得ないことです。
特に救いの恵みに与かったキリスト者は、内におられるキリストが自分のうちで自分をキリストのように変革する工事を進めていてくださることを信じ、内なるキリストが香りを放ち、周りの人々に内在のキリストが見えるようになるように祈ります。 私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて、鏡のように主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。(コリント人への手紙 第二 3:18)という約束があるからです。
*注 社会の修復のために遣わされている者であっても、現在は「工事中」の身であるということを忘れないことが大切です。失敗する弱い自分、力のない自分の姿に失望せず、こんな自分であっても必ず変革してくださる御霊なる主を信じ、そのような自分を用いてくださる主を信じて奉仕にあたります。

隣人との関係の修復

現在の日本では、他人と関わりたくない人が増えています。若者・老人を問わず、「ひとりぼっち」や「ひきこもり」も増えています。和解の使者としての私たちは、このような方々に積極的な「愛の声かけ」や小さな愛の奉仕を行うことによって、「人間関係の再創造」を行い、共に生きる喜びを回復していただけるように行動します。また自分から進んで壊れた関係の修復のために奉仕します。

自然界との関係の修復

現在、地球環境の破壊は加速度的に進み、人類全体が危機的な状況に直面しています。人間の自己中心的な思いと行動が引き起こした結果と言うことができます。地球温暖化が急速に進み、異常気象、大規模災害なども頻発しています。私たちは、自然界との共生の大切さを認識し、環境破壊を防止する生活スタイルを自分でまず進んで採用し、人々にも同じように勧めます。