世界

FVIとの協力関係の中で、海外パートナー団体が行っているプロジェクトをご紹介します。

004 東アフリカ エチオピア・アジスアベバ

抑圧された人々、ダリットたちの尊厳回復プログラム 南アジア インド 北部 最貧構想としてあえいでいるダリットの人々。自信と尊厳を失っている彼らと関わり。全ての人を等しく大切にするという愛の世界観によって次世代の人々を育成するラムスラットさんたちの働きを紹介します。

2013年12月 WSG(Win Souls for God evangelical ministry)の働きについて

エチオピアの首都、アジスアベバに暮らすストリート・チルドレン

エチオピアの首都、アジスアベバには約1万人のストリート・チルドレンがいます。しかしこれはあくまで政府の報告で、実際にはもっと多くの子どもたちが路上生活をしていると言われています。

 彼らの事情は様々です。多くの子供たちは家庭を助けるために田舎から出てきます。 エチオピアには深刻な職業難の問題がありますが、田舎に暮らす人々は「アジスに行けば何とかなる」と思っている人が多く、そのために首都へ出てきてしまうのです。実際来ても仕事を見つけることは難しいため、路上生活をせざるを得なくなります。教育も途中でストップし、中には今まで学校へ通ったことのない子もいます。


アジスアベバで一番高いウントト山のふもとの村の景色

今日はストリート生活者をサポートする活動を行っているWSG(Win Souls for God evangelical ministry)の紹介をします。WSGでは毎週夜、アジスの街に出て行き、食事の提供をしつつストリート生活者と話をします。一度きりではなく、何度も同じ人に会いに行きます。時間をかけて関係作りをする中で、彼らの状況や抱えている問題、ニーズや将来の展望に耳を傾け、今後のことを一緒に考えます。

このプログラムを担っているのは、スタッフを始め、元ストリートチルドレンや家庭に問題があって、シェルターハウス生活をしている子どもたちです。 20歳前後の大学生達たちがリーダーを務め、一番下で12歳の子も参加しています。


若者達とスタッフ。中心に座っている黒いジャケットの男性がスタッフのMikiでこのプログラムのリーダー。彼も元ストリートチルドレンでWSGの働きに助けられた1人。

自立支援プログラム

自立したい意志があるとみなされたストリート生活者たちは、自立支援プログラムに、まだ幼くて他者からのサポートが必要とみなされた人は、シェルター生活をしながら教育や聖書の学びをするプログラムに参加することができます。どちらも本人の意志によるものです。

この働きで大切にしているのは、人間に必要なあらゆる面(知性、社会性、身体性、霊性)で回復し、健全に成長できるようにサポートすることです。

右の写真は、自立支援プログラムの参加者たちです。3か月間WSGの施設に通い学びます。食事も無料で服や石鹸などの生活用品も提供しています。 主体性を尊重したプログラムや計画を立てるべく努力がなされていますが、参加者たちの年齢も教育経験もばらばらでニーズやゴールが異なるため、困難に直面している様子が伺えます。


新品の作業着を提供されて喜んでいる様子。


デンマークからの大学生ボランティア。施設の子供たちに英語やゲームを教えている。

 
ストリート生活者を招いたイベントを開催

以下の写真は8月に開催した、ストリート生活者を招いたイベントの様子です。このプログラムを通して出会った方々100人以上が集まって、聖書のメッセージ、歌、ゲーム、食事を一緒に楽しみました。最後には服の提供がなされました。



彼は元ストリートチルドレン。このイベントで自身の体験談を語りました。タバコ・ドラッグ・スリ・ケンカ、何でもしていました。助けようとしたWSGのスタッフに殴り掛かったこともあったそうです。
しかし今は、イエスとの出会いを経験し、その愛に触れられ人生をかけてイエスにお従いしたいと願っています。現在は大学に通っています。(エチオピアの大学進学率は3%)