アーカイブ

アーカイブでは、現在は終了している過去のプロジェクトをご覧いただけます。

001 南アジア インド・オリッサ州

人と社会のトータルな変革プログラム 経済躍進のインド。最貧国郡で人が生かされるために奮闘するナヤクさんたちの働きをご紹介します。

2014年8月 活動報告

乾期用飲料水貯水槽 完成!

2014年の年間計画に挙げられていた乾期用飲料水貯水槽づくりに、村人みんなで励みました。今年は5年に一度の3か月近くにわたる国の総選挙の年で、特に新しい動きに期待が高まった選挙になりました。そのため、この山間の村の中にも、連日、選挙の風が押し寄せてきました。それで村人がみんなで集まれないこともあり、当初より計画が少し遅れました。

選挙がひと段落して、工事を始めましたが、別の難題が待ち受けていました。村人たちが飲料水貯水槽を計画した湧水場は、想像以上に深い場所から水が湧き出て、おまけに水量がとても多かったのです。
(これは、乾期に水が涸れることがないという、よい証拠ではあったのですが。)工事のため、水を一時的に止めるのに困難を極め、結局2回にわたって掘削作業をやり直さなければなりませんでした。けれども、村人総出で喜んで工事を進められたおかげで、すばらしいものを造り上げることができましたのです。村の誰にとってもとても良い経験になりました。実際、飲料用貯水槽が完成したとき、村人たちはみな、自分たちの夢が実現したことに大きな達成感を味わったのです。

 ある村人は、次のように感謝を表してくれました。「私たちの日本の友が、ブンデルグダのために素晴らしい贈り物をしてくれたことを心から感謝します」と。

乾期が進み、通常使っているポンプ井戸の水量が減少する来年の2月以降、この飲料水貯水槽が村人みなに、確実に「いのちの水」を供給してくれることでしょう。

学習支援教室からの報告

昨年に引き続き、今年も村の子どもたちが、算数、英語、現地のオリヤ語などの基本的な学習の支援を受けることができています。

今年は、21人の子どもたちが教室に通っています。4月には上級生の8人が公立学校の授業にも着いていけるレベルに達し自信もついたので、かなり遠いのですが、公立の小学校に通うようになりました。

 教室運営が安定するように、村人たちの教育委員会も少しずつ、手伝ってくれるようになっています。
(写真:学習支援教室について話し合う村の委員たち) 

女性自助グループ

5月に女性自助グループの一つがオディシャ州政府の評価を受け、収入向上活動のために1万インドルピー(約2万円弱)の融資を受けることができました。

 現在、この地域で有力なダル豆の売買、ほうき作り、竹の葉のコップとお皿作り、マンゴー・ピクルスなどそれぞれの季節に適したものを組み合わせて、収入向上に励んでいます。 もう一つのグループも間もなく、州政府に融資を申請する予定です。

 4年が経とうとする女性たちの活動も、皆様の応援を受け、自立に向けて一歩一歩前進しています。ご協力を心から感謝いたします。